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Home ニュース(2011) 第54回繊維通商問題研究会開催2011-12

第54回繊維通商問題研究会開催

 11月9日(水)、日本繊維産業連盟は繊維会館(東京)において標記研究会が開催された。
 当日は、(1)日本の繊維貿易の現状について(繊産連から)、(2)EPA交渉の状況(①オーストラリア・モンゴル調査事業について、②日メキシコEPAの改正議定書について、③フィリピンからの2工程緩和要望について)について(通商室から)、(3)EPA産業協力の状況について(通商室から)、(4)今後の広域経済連携協定(TPP、日中韓、日EU)に対する考え方について(繊産連から)、(5)第二回日中韓繊維産業協力会議について(繊産連から)、各々説明があり、意見交換が行われた。
(1)日本の繊維貿易の現状について、次のとおり報告があった。
 1. 輸出入全般の動向
   ①1~9月累計で輸出は前年同期比104.1%(円ベース)、輸入は同127.8%となった。大震災以降の4~9月の前年同期比も同傾向で、震災による繊維貿易面への影響は数値的に表れていない。
   Ⅰ. 2011年1~9月累計の繊維貿易(カッコ内数値は4-9月前年同期比)

円ベース ドルベース
百万円 前年同期比 百万ドル 前年同期比
輸 出  600,670 104.1%
(103.9%)
 7,458 115.6%
(115.7%)
輸 入 2,528,092 127.8%
(128.3%)
31,478 115.1%
(115.2%)


   Ⅱ. 9月度単月に関しては、輸出は円ベースで65,828百万円(前年同月比107.1%)、輸入は円ベースで356,470百万円(前年同月比113.7%)と順調に回復。
   Ⅲ. 1~9月累計で、輸出(円ベース)は、前年比で繊維原料・糸類(合繊糸)が約107%、織物(綿織物・毛織物・合繊織物)は106%前後、二次製品は約100%。輸入(円ベース)は、前年比で繊維原料・糸類は145%(綿花は200%、綿糸は189%)、織物は120~140%前後(綿織物146%、毛織物137%)、二次製品が約110%。
 2. 各地域・国別輸出入の動向
   ①輸出に関して
   Ⅰ. 2011年1~9月累計(円ベース)では、東南アジア(中国含む)向けは前年比105.6%、欧州110.8%と増加。米州95.3%と減少幅は小さくなった。
   Ⅱ. アジアではベトナム向け約128%、バングラデシュ向けは157%と大幅増加。それ以外の中国・韓国・タイ・マレーシア・パキスタン向けは約103%。
   ②輸入に関して
   Ⅰ. 2011年1~9月累計(円ベース)では、東南アジアが前年比115.4%、欧州110.2%、米州115.7%で依然増加。
   Ⅱ. アジアでは、パキスタンから210%、インドネシアから151&、バングラディッシュ148%(1~6月で前年比128%と伸びがやや頭打ちになりつつあったが再び急増。)と大幅増。ベトナム137%、インド132%と依然増加。中国は111%と回復。その他アセアン主要国からは概ね110~125%と世界全体(115.2%)以上の水準の輸入。中国の構成比は73.4%と下げ止まった。
(2)EPA交渉の状況について、①日メキシコEPA協定の5年経過後の改正議定書の署名(9月23日)が行われ、原産地規則について、一定の条件を満たす認定輸出者が自ら原産性を証明することを可能とする制度に改善されたこと、②オーストラリア・モンゴルについて今後のEPA交渉のための現地の繊維産業状況調査を年度内に行うこと、③フィリピンから2工程ルール緩和要望が出されていること等の報告があった。

(3)EPA産業協力(タイ、ベトナム、インド、インドネシア、カンボジア)の進捗状況及び来年度予算の厳しい状況等について説明があった。
(4)今後の広域経済連携に関する繊維産業としての論点について、①日中韓FTA、日EU FTA(EIA)、③TPP、④ASEAN+6等を念頭において、貿易額、関税率、原産地規則、既存のFTAとの比較による説明があり、各業界のポジショ二ングを検討しておく必要がある旨話があった。
(5)11月22日に中国(四川省成都)で開催される第2回日中韓繊維産業協力会議のスケジュール、出席予定者、日本側からの報告事項の一部(未定稿)について紹介、説明があった。

 

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