繊維通商問題研究会開催
1月31日(火)第56回繊維通商問題研究会が、繊維会館(東京)において開催された。
当日は、(1)日本の繊維貿易の現状について(繊産連から)、(2)EPA交渉の状況(①オーストラリア・モンゴル調査事業に関して、②TPP参加に関する進捗)について(通商室から)、(3)今後の広域経済連携協定への取組について、(4)EPA産業協力の状況について(①全般、②インドネシア、③タイ、④ベトナム)(通商室から)、(5)日中韓繊維産業協力会議WG(実務委員会)について(繊産連から)各々説明があり、意見交換が行われた。
(1) 日本の繊維貿易の現状について、次のとおり報告があった。
1. 輸出入全般の動向
2011年の繊維品の輸出は過去最高の95億ドルとなる見通しとの報道があるが、現在の実績数値は11月まで公表されており11月実績までの比較を行っている。
①1~11月累計で輸出は前年同期比104.4%(円ベース)、輸入は同114.1%となった。大震災以降の4~11月の前年同期比も同傾向で、震災による繊維貿易面への影響は数値的に表れていない。
Ⅰ. 2011年1~11月累計の繊維貿易(カッコ内数値は4-11月前年同期比)
| 円ベース | ドルベース | |||
| 百万円 | 前年同期比 | 百万ドル | 前年同期比 | |
| 輸 出 | 737,533 | 104.4% (104.3%) |
9,232 | 114.9% (114.9%) |
| 輸 入 | 3,133,504 | 114.1% (114.1%) |
39,328 | 125.6% (125.3%) |
②11月度単月に関しては、輸出は円ベースで67,710百万円(前年同月比108.1%)、輸入は円ベースで278,668百万円(前年同月比103.5%)と回復。
③1~11月累計で、輸出(円ベース)は、前年比で繊維原料・糸類(毛糸・合繊糸)が約
107%、織物(綿織物・毛織物)は108%前後、二次製品は約100%。
輸入(円ベース)は、前年比で繊維原料・糸類が140~150%(綿花は194%、綿糸は172%)、羊毛は151%、毛糸は145%)、織物は120~135%前後(綿織物136%、毛織物128%)と綿・羊毛の増加幅は上げ止まった、二次製品が約112%。
2. 各地域・国別輸出入の動向
①輸出に関して
Ⅰ. 2011年1~11月累計(円ベース)では、東南アジア(中国含む)向けは前年比
105.8%、欧州107.8%と増加幅は減少。米州96.4%と減少傾向は変わらず。
Ⅱ. アジアではベトナム向け約129%、バングラデシュ向けは155%と大幅増加。マレーシア向けは111%、タイ向け106%、パキスタン向けは減少。それ以外の中国・韓国・台湾等は概ね約103~108%。
②輸入に関して
Ⅰ. 2011年1~11月累計(円ベース)では、東南アジアが前年比114.3%、欧州110.4%、米州115.6%で増加幅は減少。
Ⅱ. アジアでは、パキスタンから195%、インドネシアから153%、バングラディッシュ156%(1~6月で前年比128%と伸びがやや頭打ちになりつつあったが再び急増。)と増加幅が拡大。ベトナム138%、インド130%と依然増加。中国は110%と回復。その他アセアン主要国からは概ね116~124%と世界全体(114.2%)以上の水準の輸入。中国の構成比は73.7%と下げ止まった。
(2)EPA交渉の状況について、①12月に行われたモンゴル官民合同ミッション派遣調査報告、②3月に予定されている豪州繊維産業調査計画について説明があった。
(3)今後の広域経済連携に関する繊維産業としての主な論点について説明があった後、今後の広域経済連携協定への取組みを控え、各業界からの意見等について実施予定のアンケート調査の内容について説明があった。
(4)EPA産業協力(インドネシア、タイ、ベトナム)の進捗状況等について報告があった。
(5)日中韓繊維産業協力会議WGが日本で開催される予定で、日程の調整中である旨報告があった。








